風のことわざ(春)-春の北風は晴れ

冬の間、北風で楽しんだウインドサーフィンもだんだんと暖かくなる風で楽しめるようになってくるのが春です。気温も暖かく、西高東低の気圧配置もあったり、たまに南風が吹いたりと、いろいろなゲレンドで楽しめるのが春のいいところです。

ウインドサーフィン、風を知る

風のことわざ(春)

朝霞は晴れ、朝霧は晴れ
霞(かすみ)というのは、細かいちりやほこり、あるいは水の粒が空気中に漂って、遠くの景色をぼんやりとさせる現象です。

春になると日射しが強くなって地面が暖まり、上昇気流が起こって地面のちりやほこりが上空に舞い上がるので、霞が現れやすくなりますが、朝、まだ日射Lが強くないのに出ている霞や霧は、夜の間に放射冷却が進んで気温が下がったために、空気中の水蒸気が珊かい水滴になったものです。
こういう時は移動性高気圧に覆われている証拠で、昼間は風のないおだやかな晴れとなります。ただ、日中気温が上がってくると、海風が吹き出し、風波が立つ可能性があります。

早朝暖かいときは雨
(太平洋側) 早朝は1日のうちでも最も気温の低い時間ですが、この時間に暖かいのは、南の海の方から湿った暖かい空気が吹き込んでいる証拠です。
こういう時は、前線や低気圧が近づいてきていることが多く、やがて風も強まり、雨となることが予想されます。風があまり強くならずに東に振れてくる場合はその後北に変わり、南東が強まってくる時はやがて南から南西に変わります。

春の北風は晴れ
春になると大陸の高気圧の勢力も弱まり、移動性高気圧が西から東へ日本を次々と通過します。移動性高気圧の東側は北風が吹いているので、春に北風が吹くとやがて移動性高気圧に覆われて、風のないおだやかな晴れとなります。 西風は晴れ冷風は晴れというのも同じ意味です。

山に黒雲がかかると大暴風となる
別に風もなく、雨も降っていないのに、山の上に真っ黒な雲がかかる時は、上空の空気が非常に湿っていて、しかも風が強い時です。地上では風が弱くても、上空にはどんどん湿った空気が流れ込んで、その風が山によって強制的に持ち上げられて上昇気流となり、非常に濃い雲ができるわけです。これは発達した低気圧が近づいている時に現れるもので、やがて風が強くなってくることが予想される。l

青夕焼けは大風となる
青い夕焼けと言われてもピンと来ないかもしれませんが、空気中に細かいちりや攻がたくさん舞っていると、太陽が青っぽく見えることがあります。つまり、こういう時は西の方で空に砂境が舞い上げられるほど強い風が吹いているということになります。春にこれほど強い風が吹くのは、まず日本海低気圧の仕業ですから、やがて南風が強まってくることが考えられます。

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-風と波をつかむ方法