風のことわざ(秋)-トビが高く飛べば大風がある

ウインドサーファーにとって、やっと暑い日や風の少ない夏が終わって、そろそろ木枯らし一号が吹きそうになってくる秋は、楽しみなシーズンです。まだ水温も暖かいので、シーガルやスプリングで楽しめます。

ウインドサーフィン、風を知る

風のことわざ(秋)

トビが高く飛べば大風がある
トビが高い空を飛ぶのは、地上ではまだ吹いていなくても、上空で強い風が吹き始めているからです。上空の風が強まる時は、やがて低気圧がやってくるので、地上でも風が強まってきます。

煙突の煙が下を這うと風の兆し
煙突から出た煙が低い所を流れていくのは、すでに風が強いか、または煙が昇る途中でまわりの気温が高くなる所があって、それ以上上に昇れないかのどちらかです。どちらにせよ、こういう時は低気圧の接近時であることが考えられ、やがて風が強まる可能性があり

うろこ雲が出た翌日は雨または風
移動性高気圧が抜けて、次の低気圧が近づいてくると、上空の高い所に、小さな雲が規則正しく並んで魚のうろこのように見える巻積雲が現れます。俗にうろこ雲いわし雲さば雲などと呼ばれる雲ですが、この雲が出ると次の日には低気圧が近づいて、雨となったり風が強まったりすることが多くなります。

秋風と夫婦喧嘩は日が入るとやむ
秋になると、夜はかなり地面が冷え込んでくるようになります。すると冷えて重くなった空気が地面近くにどっしりと腰を据え、風はその上を吹き抜けるので、地上では風は収まってきます。しかし夫婦喧嘩の方は科学的根拠はありません。

ひと雨一度
秋は雨が1回降るたびに気温が1度ずつ低くなると言うことです。秋の雨は低気圧の通過による雨で、まとまった雨は平均すると1週間に1回ぐらい降りることになります。実際、秋の気温の下がり方は1週間に1度ぐらいの割合、つまりひと雨一度になっています。

「春海秋山」「春山秋海」
春海秋山は太平洋側、 春山秋海は日本海側で言われることで、春は南の方、秋は北の方の天気を見れば天気が予想できるというものです。これは、春は太平洋高気圧、秋はシベリアの高気圧が勢力を強めて天気を支配するためです。

マジ雲にうそなし
駄酒落じゃありません。マジというのは南風のこと。南風に乗って移動する雲をマジ雲と言います。雲は風の流れを見極めるのに重宝なものですが、上空と地上では風の強さや向きが違うこともあるので、過信はできません
。しかし、南から北へ流れるマジ雲は、地上でもそう誤差もなく、信頼度が高いというのがこのことわざです。確かに南風が吹く時は、 H本港低気圧にせよ、太平洋高気圧にせよ、上空でもそれほど風向きは変わりませんから、このことわざはマジで信用できます。

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