風のことわざ(冬)-カモメが里近く来て鳴けば荒れる

ウインドサーファーにとって、冬は一番いい季節ですね。冬型が決まればほとんど吹くので、毎週でもウインドサーフィンができるので楽しいですよね。寒ささえ我慢すれば冬こそウインドサーフィンに最適な季節といえるでしょう。

ウインドサーフィン、風を知る

風のことわざ(冬)

たき火が火を吹けば風
シベリア高気圧からの寒気の吹き出しが強まると、太平洋側では空気が乾燥して火が燃え広がりやすくなります。近頃はめったにたき火などできませんが、空気が乾燥している時は季節風が強い時です。

カモメが里近く来て鳴けば荒れる
カモメが海から里にやってくるのは、海上がすでに荒れ始めている証拠です。海の上は陸上よりも風が強く吹くので、低気圧の影響も陸上より早く現れるため、カモメは人間よりも早く、低気圧の接近を察知することができます。

冬晴れた日の磯鳴りは西風強くなる兆し
冬に晴れて風もないのに、磯で波の砕ける音が聞こえる時は、沖合いでかなり風が強まって、そのうねりが磯に届いている証拠です。こういう時はやがて沖合いの風が海岸にも届いて、風が強くなります。

月に近く星あれば海荒れる
月の近くにある星は普通月の明るさに紛れてしまって見えにくいのですが、空気が非常に澄んでいると、そんな星でもくっきりと見えることがあります。これが春や秋なら、移動性高気圧に覆われて穏やかに晴れている証拠なのですが、冬の場合はシベリアの高気圧が張り出してきている証拠で、やがて北西の季節風が強く吹き出す兆しとなります。

トビが低く飛べば雨、高く飛べば晴れ
トビが低く飛ぶのは、上空に水蒸気が多く視界が悪く、しかも風が強い時で、低気圧が接近していることが考えられます。一方トビが高く飛ぶ時は日射による上昇気流に乗っている時で、風もなく穏やかに晴れます。秋のことわざと矛盾していますが、どちらも言われているようで、土地によって違うようです。

冬期、風が東より西に吹けば雪
これは太平洋側でしかあてはまりませんが、冬に東風が吹くのは南岸低気圧が通過する前兆です。もし、寒気がはいっている状態で南岸低気圧が通過すると、太平洋側で大雪となる可能性が高くなりますが、雪になるか雨になるかは、非常に微妙です。

汽車、電車の昔が近く聞こえる時は風が立つ
音が空気中を進む速さは、空気の温度によって違います。夜中に遠くの音がよく聞こえる時は、地面の近くの空気が冷えて、地上にデンと居座っている時で、しかも地上では無風でも、上空では大気の状態が不安定で、結構風が吹いていたりします。
翌朝、太陽が顔を出すと、地上の冷たい空気が再び暖まってゆらゆらと上昇し、上空の風が地上に吹き下りてきて風が強まります。

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-風と波をつかむ方法