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ウインドサーフィン 関西ゲレンデガイド|ウインドグル全国版

寒冷前線と風-風向きが急変する寒冷前線

発達し始めの温帯低気圧は中心の西側に寒冷前線を伴っています。寒冷前線というのは、暖かい空気の下に冷たい空気がもぐり込んでいる所の境界線で、前線の南側は温暖前線に向かって暖かい南風が吹き込み、北側では冷たい空気が南へ吹き出し、暖かい空気を強制的に持ち上げながら進んできます。このため前線が通過すると風向きが急変します。 

寒冷前線は速度が速く、低気圧が発達するにつれて次第に南の方に垂れ下がってきます。また、上昇気流の起こり方も温暖前線のように広い範囲にゆっくり起こるのではなく、狭い範潟に凝縮して起こりますので、エネルギーが一気に消費されて激しい天気現象が起こりやすくなります。 

このため、低気圧が北側を通る、つまり自分が低気圧の南側にいるときは、突風や風向きの急変、そして落雷や強い雨に対する備えが必要です。始めは並みの南風なのですが、これが次第に強まって、気温は急激に上がってきます。 

これは低気圧の南側、温暖前線と寒冷前線の間の暖域という区域に入ったことの現れです。暖域内では南西の風がドン吹きとなり、風速は15-20%にまで達しますが、ときどき瞬く間にくもったかと思うと西よりの激しいブローが入ってくることがあります。この突風は暖城の中にできた積乱雲の行列から吹き降ろす暖気突風と言って、寒冷前線の通過と間違えやすいのですが、ブローが抜けた後はまた南西に戻り、気温も下がらないので区別できます。 

寒冷前線が接近するときは、暖気突風と同じように急にくもるとは限りません。晴れたままの場合もあるのですが、とにかく、風は西から北西に急変、そして今度のブローは冷たくてなかなか止みません。もし雲があれば、それは発達した積乱雲で、落雷や一時的な強い雨の恐れがあり、ブローも強くなります。この突風は寒気突風と言い、寒冷前線が通過した後は北西から西の強い風が吹き続けます。 

天気は国復して一気に晴れることが多いのですが、風が北東に振れたり、強い寒気が入っていると晴れないこともあります。 いずれにせよ、寒冷前線が通過するときは突風や雷雨とともに、オンショアからオフショアに急に風が入れ代わるので、気をつけなくてはいけません。

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