よく風が強くなると電線がビューっと音をたてます。この現象は、風が電線をギターの弦のように揺らすために起こるものだと考えられていた時代もあったようですが、実はあの音は電線が鳴っているのではなくて、電線があることによって乱された風そのものが音をたてているのです。 空気や川がまっすぐ流れているところに障害物を置くと、流れがその障害物に当たって乱されます。このときに、流れの速さと障害物の大きさの関係によっては、流れの後方、つまり風なら風下、川なら川下に、渦巻きがきれいに行列を作ります。"カルマンの渦列' ...